三流大卒派遣の不労所得生活への旅路

三流大卒派遣会社社員が妻子を養いつつ、不労所得生活を目指します。

なぜプルデンシャルのリタイアメントインカムはダメなのか

本日は、なぜプルデンシャルの保険を解約したかについてお話ししたいと思います。
はじめにお断りしておくと、この記事は、特定の会社を批判するものではなく、保険商品全般は「投資」として考えると確実に損をするという趣旨です。

 

1.プルデンシャルとは?その商品は?

プルデンシャルは、アメリカの大手生命保険会社です。
ライフプランナーと呼ばれる保険外交員のセールスの質の高さが最大の特長です。
その営業手法は心理学も交えて、非常に洗練されています。

まず、死亡した場合や事故や病気で働けなくなった場合に、残った家族がどうなるか考えさせられます。
そして、がん保険なども加え、4~5種類ほどの保険を提案されます。
さらに、老後にいくらお金が必要になるか考えさせられます。

最後に、「安心を手に入れた上に、老後に必要なお金が保険料より多く戻ってきたら、嬉しくないですか」と尋ねられます。「はい」と答えたら、あなたは契約書にサインしているでしょう。


私が24歳で入った保険は、死亡・就労不能・入院・がん・家族年金・ドル建て個人年金でした。
年間の保険料が、約65,000円と、2,160USD(1USD=110円で、約238,000円)でした。

2.なぜプルデンシャルのリタイアメントインカムはダメなのか?

高度障害で3000万円等の充実した保障があり、健康で過ごしても支払保険料より多い1500万円ほどの年金を受け取ることができ、一見、素晴らしい保険のように見えます。
この仕掛けは、ドル建て個人年金(通称リタイアメントインカム=RI)にあります。

RIは約2%(日本の普通預金金利0.001%から考えると約2000倍!)の利回りがあるため、40年後にはその他の保険料を補って余りあるリターンを生んでくれるのです。

しかし、金融リテラシーがある人は疑問に思うはずです。「ドル建てでたったの2%?」と。


米国株の長期リターンは平均6.8%と言われています。
また、ボラティリティが大きいとはいえ、20年以上の長期スパンでみれば、過去一度も損することはありませんでした。
つまり、単純に考えて40年もあるなら、VTIなどのインデックスファンドでも買っておけば確実に2%は超えるでしょう。
だったら、百歩譲って保険には入っても、個人年金に入るぐらいなら自分でインデックスファンド買った方が、老後にお金残せるよ、と。


これに気づいた私は、終身保険なども含めてすべて解約してしまいました。
中途解約のため、戻ってきた額は、4年間払って約5500USDと半分以下でした。

 

3.保険は何のために入るのか?

すべての保険商品は、保険会社が儲かるように設計されています。
大手保険会社であれば社員に一人1000万円の給与とその他社会保険料を払い、毎年何百億円もシステム投資をしても、なお儲かるわけです。
それでも保険が必要なのは、我々一般庶民は万が一の事故や病気に備えられる資産がないからです。

であれば、自分にとっての万が一がなにかを考え、保険はそれだけを備えるために入るべきです。
そして、余ったお金でVTIでも買って、一定額の資産を築けたら、不要になった保険はさっさと解約すべきなのです。

 

4.唯一、おススメできる保険

最後に、さんざん保険はクソであると述べてきましたが、一つだけ万人におすすめの保険があるので、こっそりご紹介します。
明治安田生命の「じぶんの積立」です。いつ解約しても100%以上の解約返戻率があり、なおかつ保険料控除にも使えるという優れものです。保険とはいえない商品性のため、いずれ廃止(か保険料控除適用対象外)になってしまいそうですが・・・。